木曽農園応援ファンド

支援総額 2,070,000円 支援者 122終了

目標達成のお礼とネクストゴールに挑戦します!

応援してくださるみなさまへ。

7月11日に開始した「木曽農園応援ファンド」は、7月19日に目標の130万円を達成をすることができました。多くの方々にご支援いただき、誠にありがとうございました!

初めてのクラフアン、そしてパーソナルな内容だったため心配もありました。しかし、多くの方から温かい応援のメッセージをいただき、今回チャレンジしてよかったと思っています。

クラフアンの期間は8月31日まで。そこで、ネクストゴールにチャレンジしたいと思います!ネクストゴールの目的は2つ。

一つ目は、“さいたま市を地産地消のまちに!”。日頃、木曽農園が提携している飲食店のイラストマップを作成します。デザインは、木曽農園の看板、ショップカードの作者、ちーちゃんことChisako Suzukiさんに依頼します。このイラストマップは、お店や作り手の人柄や思いが伝わる一つのアート作品のようなマップを想定しています。

各飲食店はじめ、さいたま市の各スポットに置かせていただき、このマップを通して、地産地消で「顔の見える関係」をより一層拡げていきたいと思います。

二つ目は、地域循環計画(仮)。これは研修時代、日記に書き記した計画。鶏を飼うことで、飲食店から出る野菜クズを餌にして、産んだ卵をいただき、鶏糞を土に戻す。地域で資源を有効活用し、自然の循環を生み出すシステムづくりのための準備資金とします。

ネクストゴールの目標金額は200万円!8月31日の終了まで、引き続きご支援いただけたら幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします!最後まで楽しんでいきましょう!

2022年7月21日 木曽大原(木曽農園)

\はじめに・ご挨拶/

はじめまして、木曽農園の木曽大原(きそたいげん)です!

わたしは2020年からさいたま市桜区で田んぼと畑を借り始め、2021年秋に新規就農しました。農薬と化学肥料を使わない有機農業を行っています。現在、畑を約4反(1200坪)、梅の畑、田んぼを管理しています。

収穫した農作物は、地元の知人に野菜セットの配達、飲食店での販売、調理用に使っていただいています。地産地消で「顔の見える関係」を大切にした農業を目指しています。

農業を通した人と自然のつながりをモットーに、田植え、稲刈り体験、梅の収穫会、年末の餅つき大会など、農に触れる体験やみんなが交流できるイベントを行っています。

ここ、さいたま市桜区も、耕作していない/できない農地が増えており、わたしが農業を始めてから任される農地も増えてきました。しかし、基本的に一人で畑仕事から販売まで行っているため、現在使っている6馬力の耕運機だけでは、体力的に厳しくなってきました。

トラクターに関しては、使わなくなったものを安く譲り受けられないか、就農する前からいろんな方に相談していました。しかし、なかなかいい話がないため、仕方なく購入することにしました。ただ、大卒後すぐに農業研修に入り、気持ちだけで就農したため資金がありません。

このようなお願いをするのは恐れ多いのですが、仕方ないで終わらせたくないということ。これから先、10年、20年とこの地域の農地を保全していくためには、こうしてみなさまのお力に頼るしかないと感じました。

農園にかかわる方々で餅つき

埼玉大学に進学。初めて「自分の人生を自分でつくる」ことに触れた

そもそも、どうして埼玉大学を卒業して農業をやっているのか、ということをお伝えします。

わたしの母は農家生まれで、話に聞く農家のイメージはいいものではありませんでした。また、我が子によりいい職業に就いてもらいたいという思いから、小さい頃から勉強をさせられていました。父親が学校の教員だったため、大学に進学するまでは漠然と教員になるんだろなぁと思っていました。

わたしは家庭で勉強をやらされるのが苦痛で、テストや受験のために知識を詰め込む学校の授業もしんどさを感じていました。漠然と今の現状や自分自身を変えなきゃという思いがありました。

高校3年生の時、埼玉大学のHPを見ていたときに、たまたまコラボレーション教育専修という学科を見つけました。教科書に書いてあるような公害問題のあった水俣やハンセン病療養所やパキスタンなど現地に行き、人々に出会い、机をコの字にして学生たちが話し合っている写真を見たとき、ここしかないと感じました。

学科の学習では、差別や貧困、公害問題など社会で起こっているさまざまな問題に向き合いました。学科には、水俣学習会というフィールドワークを含めた自主学習会があり、そこで社会の経済発展や利便性の影で、貧しい人や生き物の命が犠牲になり、自然が壊されてきたことを目の当たりにしました。

水俣のある漁師のお話から、自分たちの暮らしは、自然から切り離され、食べ物は作るのではなく、スーパーでお金を出して購入するシステムに依存して生きていることに気づきました。

そうしたシステムから自立して、自然に寄り添ったシンプルな生き方ができないか考えていました。

学生時代の私

暮らしをつくる、農業というひとつのやり方

そんな中、長野県で農山村留学をしている先輩の紹介で、佐久穂町で長年有機農業を営んでいる、織座農園の窪川典子さんと出会い、これからの生き方にヒントをくれました。

織座農園では、食べ物は畑で収穫した野菜、他の食材も共同購入でどこの誰かがわかるものを使っていました。また、窪川さんはこの調味料は、どこのどんな製法で作ったもので、このお皿は友達の誰が作ったもので、これは誰がくれたものでと、嬉しそうに話してくれました。

わたしたちの暮らしは、さまざまなつながりの中で成り立っているということを初めて実感することができました。そして、そのつながりを嬉しそうに話す窪川さんは幸せそうに見えて、こうしてつながりを実感できることが、豊かな暮らしなのだと思いました。

卒業論文では、大学2年生の時にゼミ学習で学んだ、沖縄県伊江島の戦後、米軍基地建設の際の土地取り上げに対する農民の非暴力の抵抗運動について。そのリーダー的存在で沖縄のガンジーと呼ばれる阿波根昌鴻さん(1901-2002)の思想について研究しました。

農民たちは、自分たちの土地が武力によって奪われるときも、米兵に対して肩より手を上にあげず、どうして土地を守らなければいけないのか、生命を育む、先祖代々の土地の大切さを言葉で諭し伝えていきました。

論文の執筆中、阿波根さんたち農民の思想や行動と向き合うなかで、どう生きていくべきか、どういう社会にしていきたいかを自身に問われているような感覚でした。

織座農園のキッチン

独立!自分で選んだ道を進みはじめた

教員になると思って教育学部に入り、教育実習にも行き、専門の講義も受講しました。しかし、まだまだいろんな世界に触れたい、いろんな人に出会いたい、もっと自由に生きていきたいと思っていました。

はじめは、卒業論文でお世話になった伊江島の資料館で働きながら勉強をさせていただけないか相談したのですが、難しかったです。その後、口だけでなく農業を知らなきゃと、いろんな農家を訪ねて周り、最終的に埼玉県小川町の霜里農場で研修をすることにしました。

霜里農場の金子美登さんは、有機農業という言葉が生まれた1972年から、半世紀にわたり有機農業を実践されている方です。有機農業をやるからには、霜里農場でやらなければとの思いから決断しました。

研修を始めてまず驚いたのは、毎日消費者や援農、見学者や卒業生などいろんな方が出入りすること。年末の大掃除、卒業生の結婚式、忘年会などでもすぐに人が集まり、農場が台風で大きな被害を受けたときには、多くの方々が助けに来てくださいました。

当然、金子さんが長年取り組んできた有機農業、地産地消のまちづくり、地元の豆腐屋さんや酒蔵と連携した地場産業の取り組み。地域の資源を使ったエネルギーの循環の取り組みなどは、自分がやる農業の参考になっています。

見学者に説明する金子美登さん

住み込みの生活や慣れない農作業で精神的にも肉体的にもしんどいこともありましたが、研修の一年間を経験したことで自信がつき、人間として成長することができました。

研修の期間、毎週木曜日の夕方に作業を切り上げて、地元有機野菜を使ったレストラン、有機野菜食堂わらしべでアルバイトをさせてもらいました。

地元の農作物を使うのはもちろん、地元のお肉屋さんや自然食品店からも食材を仕入れ、原価率が高くなっても、地元にお金が還元されることを大切にしていました。

農家や地元の方とお互いに信頼し、リスペクトしあっている関係を近くで見させていただき、自分も地元の飲食店等と連携した農業をやっていきたいと思いました。

研修を終えた後は、学生時代から行っていたヘルパーの仕事をしながら、越谷市で循環する有機農業を行っている遊佐農場で約2年間研修&働かせてもらいました。その時に、学生時代からのご縁で、埼玉大学近くの農家に田んぼや畑をお借りして、自分の農業を始めました。

農園の仲間と田んぼ作業

農家修行を経て、人とのご縁で農家に

2022年1月からバイトを辞め、晴れて専業農家になるのですが、それまでは成り行きというか、たくさんの人とのご縁に恵まれました。

さいたま市で新規就農した先輩農家、こばと農園の田島友里子さんとの出会いが大きかったです。まだ農家見習いだったのですが、2020年に発足する若手有機農家グループ「さいたま有機都市計画」のメンバーに誘っていただきました。そして、グループの発足記念のマルシェに出店してみない?と声をかけてくださいました。

その後、さいたま市の農政課の方が、桜区で新規就農したい人を探しているということで、田島さんに農政課の方とつないでいただきました。その農政課の方には就農する際、背中を押してくださり、現在もお世話になっています。

その他にも、地元の農家や前バイト先の方など、ここには書ききれないほど多くの方に支えられ、こうして農業ができていると実感しています。

学生時代の恩師が「上手な受身」という表現していたのですが、これからも人とのご縁を大切にして、いろんな方との出会いを思いっきり楽しんでいこうと思います!

さいたまから有機農業を発信!

\今後の計画/

具体的に挙げられるのは以下のとおりです。何かやりたいコラボしたいということがあれば気軽に声をかけてください!

  • 2年目:トラクターを入手。
  • 3年目:研修生受け入れ、鶏を飼う。
  • 4年目:ヤギを飼う。ピザ釜を作る。
  • 5年目:サラリーマン並みの収入を得る。
  • 毎年冬にまちづくり先進地への視察
  • 地元桜区塚本の写真展を飲食店で開催
  • 提携先の飲食店のイラストマップ作成
  • 地元飲食店と桜区のお土産を作る
  • 新規就農者のサポート体制を整える
立ち上げからサポートしてくれた仲間たち

資金の使い道

トラクター購入費用 130万円 (うち120万円)
リターン諸費用 10万円

🎁リターン (複数口でもOK)





振り込み方法

PayPay送金 アカウント設定で本名にしてから送金して下さい。(PayPay ID:kisotaigen)

銀行振込 埼玉りそな銀行 北浦和西口支店 普通口座 4495025 木曽大原 (キソ タイゲン)

クレジット払い URLのページからお願いします。(https://peatix.com/event/3298783)

①.②の方法でお振り込みいただいた方は恐れ入りますが、 メールにて、お名前・郵便番号・住所・電話番号・希望する番号をお知らせください。 mail:kisonouen@gmail.com

活動を応援してくださる方々(敬称略)

霜里農場 金子美登 友子・折座農園 窪川典子・天空の里山 いわき柳生菜園 福島裕・松島農園 松島篤志・こばと農園 田島友里子・ままざめfarm 岡村大和・有機野菜食堂わらしべ・LJ café・カフェレストランバオバブ・コミュニティ食堂そらいろ・ヘルシーカフェのら・碧色ぶれいく・コメ野菜でつながる百姓と市民の会 大野和興・日本有機農業研究会 中村易世・日本有機農業学会 小口広太・国際有機農業映画祭 入澤牧子・埼玉大学 安藤聡彦・ringo company 榊裕美・ココキク 小田七海・中和寮ふぁーむ 川尻剛士etc.

プロフィール

木曽 大原(きそ たいげん)。1995年生まれ。埼玉県草加市出身。 2019年、埼玉大学教育学部コラボレーション教育専修卒業後、埼玉県小川町の霜里農場に1年間住み込みで研修する。研修終了後、越谷市で循環する農業を営む遊佐農場で約2年間働く。2020年、学生時代のご縁でさいたま市桜区にて「木曽農園」を始める。 2020年に発足した若手有機農家グループ「さいたま有機都市計画」所属。2022年より地元大久保小学校のコミュニティスクール評議員として地域の教育活動などを行っている。

活動報告について

活動報告は主にFacebook、Instagramの方で随時投稿するので、そちらをご覧いただけたらと思います。ご質問等ございましたら気軽にお問い合わせください。

今回の活動はクラファンサイトに頼らず行っております。そのため、一人ひとりのネットワークをフルに使って拡めていこうと思っています。拡散のほどよろしくお願いいたします!

木曽農園Organic farm (kisonouen@gmail.com)

〒338-0816 さいたま市桜区塚本261-6

お知らせ

こばと農園さんのPodcastに出演しました🕊

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